Carbon Bikes - カーボンバイク

DE ROSAの自転車作り。その規範は金属フレームにあります。非金属のカーボンでも、将来的にまったく新しいフレームの新素材が登場しても、この事実は変わらないでしょう。たとえプロフェッショナルライダーの使用を前提としたハイエンドモデルでも、エントリーレベルのモデルであっても、Ugo De Rosaが構築した「スポーツバイクとは斯くあるべき」という理念のもと、彼らは彼らの歩幅で自転車を作り続けます。しかしながら、現在主流のカーボンモノコックのように「ハンドメイド」の領域が限定される非金属のフレームは、溶接で構築する金属フレームと違い、経験値だけで製造することはできません。それゆえDE ROSAに限らず、多くのブランドは自身の考えを具現化するフレームメーカーとのパートナーシップが重要視されます。

DE ROSAにおいても、後述するBLACK LABELのkingなど例外はありますが、フレームメーカーとの良好な関係を構築しています。しかしDE ROSAが新興ブランドと異なる点は、金属フレームで学んだUgoの理念が存在することです。冷静な眼を以てフレーム作りに参画しているのです。

ハイエンドのPROTOSはその先鋒で、2018レースシーズンでは3つのUCIプロコンチネンタルチームにフレームを供給しています。2017年のジャパンカップで、NIPPO Vini Fantiniのマルコ・カノラ選手によるクリテリウム&ロードレースの完全優勝が記憶に新しく、シンプルで美しいフレームのイメージは、70〜80年代にレース界を席巻したUgo De Rosaが作り続けたスチールフレームと重なります。2019モデルでは3つのチームカラーのほか、4つの新色を展開。シンプルなグラフィックに身を隠す独特なオーラが所有欲も満たします。殊にWhiteカラーに施されたマジョーラペイントは、数多くのサイクリストが持つCuoreを刺激します。

続いてking。DE ROSAを知るファンであれば、この名前が彼らにとって大きな意味を持つことは理解できるはずです。kingはDE ROSAがカーボンモデルを送り出した18年前から、常にハイエンドモデルとしてレースシーンを牽引してきたモデルです。近年はプロ専用モデルのポジションはPROTOSに譲りましたが、イタリアではDE ROSA Santiniのメンバーに供給され、一線級のレーシングモデルとして、そのポジションは変わりません。カーボンモノコックのkingは2017モデルまでKING XSとして販売されてきましたが、現在日本国内で展開するkingは、カーボンフレームのカスタムモデル“BLACK LABEL”として展開します。つまりkingはカスタムオーダー専用モデルで、Ugoの愛弟子であり、かつてStefano Garzelli選手のフレームも組んだ、テクニカルマネージャーのGiovanni Cristianoが最初から最後まで、ひとりで組み上げるモデルです。

SK Pininfarina + New Campagnolo 12s Special package。DE ROSAの2019モデルを象徴するSK Pininfarinaの完成車です。CampagnoloのCEO、Valentino Campagnolo氏と、トリノのカロッツエリアPininfarinaのCEO、Paolo Pininfaina氏。ふたりのビッグネームが、DE ROSAとのパートナーシップの証として作り上げたコラボモデル。Campagnolo最新の12speedコンポを完成車として組み込み、世界で一番早く発売したモデルです。しかもロゴの取扱いが厳しいCampagnoloとPininfarinaが、その使用を快諾。両CEOがカタログにも登場する事実は、DE ROSAだからなし得たことです。

IDOL。このモデルもDE ROSAのカーボンフレームを語る上で外せません。トリプルモノコック製法で組み上げた初代IDOLは、DE ROSAのテクニカルマネージャー、Giovanni Cristianoの自信作。メジャーレースの表彰台に多くの選手を送り込んだ名機の現行IDOLは3世代目。ミドルレンジを構成するカーボンフレームのベストセラーで、2019モデルはリーズナブルな完成車を2モデル送り込みます。Campagnolo CENTAURとSHIMANO 105搭載の完成車2カラーは、ともに左右非対称グラフィックが楽しいIDOL。もうひとつはCampagnolo POTENZAを組み込んだ2色のRevo柄から選ぶIDOL。デザイン性とコストパフォーマンスに優れたIDOLは「選ぶ楽しさ」も標準装備。

最後はグラマラスなフレームデザインとは裏腹に、癖のないハンドリングで誰もが扱いやすく、それでいて一戦級のレーシングバイクとしてのポテンシャルを持つPLANET。CampagnoloのCENTAURを搭載して、操作性も良好です。SK PininfarinaやIDOLとは違ったキャラクターの完成車ですが、DE ROSAアルミフレームの名機の名をカーボンフレームとして現代に継ぐ、実は硬派なモデルです。

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