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イベント報告 南相馬市 みんなの写真コンテスト DE ROSA賞授与

東日本大震災の復興支援として、ささやかながらDE ROSAが応援を続けている「南相馬市 みんなの写真コンテスト」も2016年で4回目。昨年の12月11日の表彰式に、DE ROSA賞“Milanino Journey”の授与が間に合いませんでしたので、DE ROSA LEVORGに賞品の自転車を載せて、福島県南相馬市まで行ってまいりました。本当は3月11日より前にお渡ししたかったのですが、残念ながらそれは叶いませんでした。

「南相馬市 みんなの写真コンテスト」は、福島県南相馬市にフォーカスして支援活動を続けている「認定NPO法人 フロンティア南相馬」が主催する写真コンテストです。このコンテストは、福島県の相双地区にお住いの方や同地を訪れた方が、ファインダー越しに切り取った日常や、地元への想いを一葉に込めて、相双地区の「いま」を多くの人に知ってもらう願いが込められています。

実は写真コンテストに先立ち、南相馬の子供たちを集め、毎年写真教室が開かれています。子供たちはカメラの操作や写真の撮り方を教わり、写真を撮ることの楽しさや写真を撮ることの意味、そして写真の持つ可能性を学んでいるのだと思います。写真教室の先生はDE ROSAカタログの写真を撮影してくださっている熱田護さん。熱田さんの教え子であるちびっこも「みんなの写真コンテスト」に応募してきます。応募作品のなかには、なんとスマホやガラケーで撮った写真もあります。でもそれでいいのです。それがいいのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、2016年のDE ROSA賞ですが、鈴木彩代さんの「輝く海と地元を愛す娘達」でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

上の写真は2016年12月11日の表彰式のひとこま。当時の鈴木さんは高校3年生でした。鈴木さんは写真を撮ることが大好きで、受賞作は構図や光の当たり具合を計算して撮影した力作とのこと。フレーム内のふたりの女の子は鈴木さんご自身とお友達だそうです。後ろ手で作るハートが何とも心憎い。

 

表彰式では愛くるしい高校生だった鈴木さんですが、今回お会いした鈴木さんは立派な社会人になっていました。地元のホテルフロントで働く素敵な女性です。終業後に押しかけ、近くのスーパーの一角をお借りして簡単な授与式を行いました。鈴木さん、たいへんお待たせしました。Milanino Journeyでサイクリングを楽しんでくださいね。この自転車なら何処まででも走っていけますよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、こうして毎年写真コンテストの表彰で南相馬を訪れているのですが、欠かさず足を運ぶ地区があります。
それは常磐線の原ノ町駅から海側に4キロほどの渋佐地区。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ここも津波の被害を受けました。フクイチからたった30キロのところですから…。
そしてあの日から6年が経ったいまも、巨大な堤防は完成していません。
工事中の30キロ先には未だくすぶり続けるひび割れたフクイチが横たわります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

渋佐地区のいまです。
背後には慰霊碑があって、そこにはこの地で15名の尊い命が失われたことが刻まれていました。
その年齢は67歳から95歳。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

常磐自動車道の南相馬ICから広野までは、路肩にモニタリングポストの放射線量がデジタル表示されています。南相馬や広野の数値は0.1マイクロシーベルト/時ですが、フクイチ近くの浪江あたりでは3.4マイクロシーベルト/時まで数値が跳ね上がります。この3.4が実際にはどうかというと、欧米に飛行機で飛んだ時に浴びるくらいの数値で、人体にただちに影響があるわけではないそうです。でもこれを目の当たりにすると言葉を失います。

授与式でお世話になったスーパーの社長さんがおっしゃってました。
「自転車のイベントやレースを南相馬に呼べないもんかね」
「 ………… 」

 

被災地は南相馬だけではありませんし、表層的なことだけしか見ていないのかもしれません。でも何かがおかしいのは誰でもわかります。森友学園問題も重要なんだと思います。築地市場移転問題は目の前に迫った東京の大問題です。東京オリンピックも成功させなくてはいけません。…でも、同じくらい、いやもっと大切なものもありますよね。

この地のサイクリストが思いっきりペダルを踏み込める日がくることを祈ります。