プロダクツ

ネオプリマート



部屋を取り囲むように壁に這わされたガスの配管。天井付近に配された窓は明かり取りしか用をなさなかっただろう。半地下のその部屋は暗く、夏は暑く、冬は凍える寒さであったことは想像に難くない。部屋の片隅にはSammontana-Campagnolo時代のGianbattista Baronchelliとともに微笑むUgoの写真が飾られてある。

Officina

オッフィチーナ。日本語で作業場や工房と訳される言葉で、当時のDEROSAの人びとはこの部屋を呼んでいた。ここはUgoがフレーム制作に本腰を入れるために構えた拠点で、自宅兼仕事場であり、3人の息子が仕事を覚えた場所であり、シーズンオフにはメルクスが泊りこんで束の間の休息をともに過ごす場所でもあったという。メルクスの黄金期を支えたフレームも、フランチェスコ・モゼールがパリ〜ルーベで3連勝を飾ったフレームも、UgoがOfficinaで組み上げたものであった。

もはやOfficinaにはけたたましいガスバーナーの音や炎もなく、訪ねてくるスーパースターの姿もない。しかしここで磨かれた技は次代の職人に受け継がれ、現代においても連綿と生産は続き、カーボンフレーム全盛の時代にあっても常にひときわ輝く存在として、世界中のサイクリストから注目を集め続けている。

NEO PRIMATO BIKE INDEX